2004年6月6日 長良川鵜飼に行きました。

その時の思い出を文章にしてみました。

                           10  11  12  13  14  15 

 

2004.06.11

鵜飼オフ その1

 

朝9時23分発特急しおかぜで出発

車内はほぼ満席だった。

車掌さんが乗車券の確認にきた。

特急券をチェックだけではなくて、きっちり集めにきた。

しかしまちがった区間の特急券を渡した乗客がいたのに

それに気が付かず回収してしまい、あわてて車内放送をしていた。

その時の車掌さんのあわてぶりがかわいかった。失礼だけど。

間違えた人はすぐに発覚。

よかったね

岡山駅に到着、乗り換え時間は10分しかない。

人の流れにのって13番線から4番線まで急ぎ足急ぎ足。

座席指定はとっているけど。

駅弁がたくさん売られているのが目に入る。

「おむすびころりん弁当」というのをお目当てにしている。

なかなか目にはいってこない。

階段の直前で赤い花柄の箱が目に飛び込んできた。

あった!

急いで購入。

そこからは走る走る

階段を上って新幹線ののホームへ

たくさんの人が乗降口で列を作って待っていた。

若い女性のグループが

「おむすびころりん弁当」をそれぞれの手に提げているのが見えて

自分と同じだと思い、走りながら吹き出してしまった。

階段を登ってすぐのところはたしか6号車のりばと書いてあったと思う。

私は14号車・・遠い

どっちへ向いて走ったらいいのかわからない。

とりあえず左に走ってみた。

5号車のりば・・反対だ。

14号車のりばにまだ付かないうちにのぞみ8号がはいってきた。

ベルの音とともに

「とりあえずご乗車願います」

のアナウンスが聞こえてきた。

なんとか14号車のりばから乗ることができた。

中はほぼ満員。

7Dに座る。

となりは40半ばくらいのサラリーマン。

「失礼します」

といって隣に座った。

(つづく)

 

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今日はここまでです。

これはテキスト中継だわー

写真はここまで一枚もなし

撮るひまがなかったからねー(^^ゞ

 

 

 

2004.06.12

 

鵜飼オフ  その2

机の上には飲みかけのコーヒー。

音楽を聴いていた。

窓に背広を引っかけていた。

10時07分

列車が発車した。

ペットボトルの天然水を一口飲んだ。

すぐさま車掌が乗車券をチェックに来た。

それから私はずっと窓の外を見ていた。

となりの方は背広を窓からはずしてくださった。

いい人だなぁ。

と思った。

のぞみ500系

紫で統一された室内はすこし暗めだけれど

とても落ち着いた空間だった。

静かにそして思ったよりゆれることなく、高速で進んでいく。

 

11時08分

京都着 次はいよいよ名古屋だ。

ここでブチさんにメールを入れることにする。

のぞみからPHSで送れるのか、やや不安。

トイレでメールを打つ。

送信・・

・・・もう一度送りなおしてください。

知らない間にトンネルに入っていたことに気が付く。

トンネルを抜けてからもう一度送信

送信完了・・

 

お昼の時間にはやや早いのだが、ここで駅弁を食べる。

となりの方にはちょっと悪いと思いながら・・

私がばりばりと音を立てて弁当を開けていたら

通路を挟んで窓際に座っていた

黒ずくめ衣装のモデルのようなおねえさんも

弁当を開けだした。

だれかが食べはじめるのをまっていたかのように。

「おむすびころりん弁当」

名前はかわいかったのだが

やたらアブラっぽい弁当だった。

仕方ない、これが私の選択だったんだから

これはこれでいい。

 

11時45分

名古屋についた。

(つづく)

 

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ここまでも写真はなしです。

しばらくテキストでの報告は続きます。

カメラはずうっと荷物置き場のかばんの中で休憩していました(笑) 

 

 

 

2004.06.12-2

あはは~

今日二回目の更新

そんな日があってもいいじゃないですか~

 

鵜飼オフ  その3

 

名古屋駅はかなり広い。

今度は13番線から4番線まで行かなくてはいけない。

乗り換え時間は12分。

JR東海道線ののりばを探した。

駅の表示板がぼやけてよく見えない。

近視がかなり進んでいることを思い知らされた。

ほとんどカンで小走りに進んでいくと、なんとか4番線にたどり着いた。

特急しらさぎはすでに待っていた。

入り口に白鷺の絵があった。

車内はがらがら

ここで弁当を食べたほうがよかったなぁと思ったけど

今更どうにもならない。

 

11時57分発車した。特急しらさぎの座席の座りごこちはよかった。

混雑してなかったのでさらに快適だった。

このまま富山県までいってしまってもいいくらい・・

それはいかんだろう。

車掌さんが特急券のチェックにこないまま

岐阜駅に到着した。

 

岐阜駅 思ったより広かった。

さすが有名観光地を抱えているだけはある。

バス乗り場をさがす。

駅前が工事中だし街路樹で道の向こうの建物がよく見えない。

私の近視も手伝っている。

とりあえず方角だけ確認してまっすぐ進んでいく。

進んでいた道は駐車場の中に入ってしまった。

「おーい あの道へいきたいんだよ~」

と心の中で叫ぶ。

仕方ないので車道を横切った。

車が止まってくれたので助かった。

 

徒歩5分で岐阜バスセンターに到着。

5分ほど待ってバスが来た。

バスに乗り、ブチさんに連絡。

黒服にチョンマゲ頭で迎えに来るという。

ブチさんて忍びの者?

と、ゆかいな想像をしながらバスに揺られた。

バスの料金がいくらかかるのか聞いていなかったため

運賃表が気になった。

200円からなかなか上がらないので

このまま200円でつくのかなぁとかってに思い

200円を握り締めて窓の外を見ていた。

柳ヶ瀬~

あぁここがあの「柳ヶ瀬ブルース」で有名な所。

昼間はすこしさびしい感じがするが、

夜になるとたくさんの「蝶」が舞うのかなぁ。

岐阜市の市役所の前では「鵜」のブロンズが

羽を広げて胸を張って

「私を見てっ」

と言わんばかりの姿だった。

20分くらいたった頃から、急にバス料金に動きがあった。

バス停に止まるたびに料金が上がっていくではないの。

小銭はたくさん用意してあったので、かまわないけれど

バス停に止まるたびにサイフから小銭を足していくのが

めんどうくさい。

30分くらいでついに到着。

バスを降りて道の向こう側にブチさんらしき人を発見!

お会いするのは初めてだったので

「はじめまして~」

とあいさつした。

(つづく)

 

最初へ

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写真が無くあまりにも殺風景ですので、

きょうのしろりーの写真を貼ります。 

 

 飛行練習~

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鵜飼オフ記」最後まで読んでやってね。

 

 よろしくね~っ

 

 

2004.06.13

鵜飼オフ その4

 

ブチさんは自転車で迎えに来てくださった。

そしてバス停の待合所の横の建物に

ツバメの巣があることを教えてくれた。

親がエサを与えるところが見てみたかったので

しばらく2人並んで親鳥を待つ。

2分くらい待っていただろうか。

親鳥が音も無く私たちの50センチくらい前を横切り

ヒナにエサを運んできた。

一羽のヒナが大きな口をあけて顔を出した。

ピイピイと大きな声で鳴きながら親からエサを

口に入れてもらっていた。

向かいの電線には、スズメが一羽とまっていて

この様子を見ていた。

到着早々ほほえましい光景が見られて

さいさきの良いスタートであった。

 

ブチさんの家は、このバス停から歩いて10分くらいだったと思う。

たくさんお話ししながら案内してくださったので、

すぐに着いてしまったように感じた。

家のそばに近づくとダルメシアンが2匹フェンスの向こうから

興奮気味に顔を出しているのが見えた。

写真のまんまのダルくんとメシアンちゃんだった。

「あそんでーあそんでー」

と言っていたのだろうか。

私たちが家の中に入っても、鳴き続けていた。

家の中でおみやげの交換をした。

しろりーシルエットなものをいただきカンゲキしてしまった。

しばらくしてお庭からダルくんとメシアンちゃんにあいさつに行った。

柵を壊さんばかりのいきおいで歓迎してくれているようだった。

雨上がりだったので、下が濡れていて

メシアンちゃんの胴にはダルくんの泥足スタンプが無数についていた。(笑)

ダルくんは、やはり大きかった。

大きくて愛嬌がある。

顔をなでなでさせてもらって

あたまのぷにょっとしたシワにも触らせてもらった。

美犬なメシアンちゃんの顔もなでさせてもらった。

ダルくんをさすった後だったので、よけい小顔に感じられた。

ダルくんメシアンちゃんの居住空間の真ん中あたりに

緑色のウンコを発見。

しろりーのウンコのような色だったので、つい見入ってしまった。

ブチさんは、ドッグフードの色のせいだと教えてくれた。

 

こんどは金ちゃんに会いに行った。

金ちゃんが暮らしている瓶にエサを浮かべたら、

すう~っと水面に上がってきた。

思ったより太っていて大きかった。

少しエサを食べたら、また水の下にもぐって見えなくなってしまった。

金ちゃんは自活している金魚なので、

エサはあまりいらないのかもしれない。

 

それからしばらくお話して、3時過ぎた頃に

ブチさんのお父様が長良川まで送ってくださることになった。

(つづく)

 

最初へ

  

 

2004.06.16

鵜飼オフ その5

 

ブチさん宅を出発したときは細い道が続いていたのですが

長良川に近づくにつれ道がきれいで広くなってきた。

観光地へ続く道・・さすがだ。

車で2、30分くらいかかったでしょうか

鵜飼い乗船場のところでおろしていただきました。

ブチさん父さんありがとうございました。

今日の私の宿を探して、そこに荷物を置きにいった。

5時すぎくらいにゆるりんさん、あどさんと

会うことになっていたので、宿で時間をつぶすことにした。

エレベーターがかなりの年代物でガタガタだったこと

を除けば普通の宿でした。(笑)

二人で話しているうちにあっという間に

5時が過ぎてしまった。

宿から出て徒歩3分くらいの鵜飼い乗船場の前までいって、

車でやってくるゆるりんさんを探す。

向こうからやってくる車のナンバープレートに注目。

「名古屋ナンバー」を探す。

しばらく見ていたが発見できない。

ブチさん、「ゆるりんさん携帯」にメールをおくってやり取りをする。

ゆるりんさん、私が今日泊まる宿の玄関にいることがわかる。

いそいで宿まで戻る二人。

玄関にゆるりんさんを発見。

あいさつをしておみやげを渡す。

掛川花鳥園のナイスなおみやげをいただき

またまたカンゲキでした。

あとはあどさんを待つ。

その間、鵜飼観覧船のりばで乗船切符を買う。

ブチさんが予約済みでしたのでスムーズに買えた。

 

ところで、平成16年の長良川鵜飼のポスターはなかなかステキである。 

 

 

鵜匠さんの前説が始まってしまった。

ゆるりんさんと私は鵜匠さんの前説は、初体験だったので

先に聞きにいかせてもらった。

「マルヨ」という屋号?の若い鵜匠さんだった。

実際に鵜に紐を掛けたり、魚をのどに入れたり出させたりして見せてくれた。

鵜は思っていたより体がおおきくてしっかりしていた。

(体長80~90センチ)

一人前になるのに2,3年かかり寿命は20年くらい。

人と暮らす鵜は繁殖しないそうだ。

鵜飼の鵜は日本で唯一、茨城の十王町で捕獲しているそうだ。

 

鵜匠さんの前説が終わりブチさんとあどさんを探す。

あどさんとは鵜匠さんの説明の途中に会えたそうだ。

さあ いよいよ乗船!

配達してもらった弁当とともに乗船した。

靴はもらった袋の中へ

船の中にちょうちんがたくさん下がっていて

気分を盛り上げてくれる。

おっトイレがついている。

そりゃ2時間以上乗船するんですもんね。

トイレなしの船もあったけれど

それに乗った方たちは

トイレ専用船で用をたすらしい。

ほかにソーラーシステム搭載の船もあった。

バリアフリーのマークがついている船もあった。

人に優しい鵜飼観覧船である。 

一番手前の舟はソーラーシステム搭載舟です。(屋根に黒い太陽電池が!)

 

 

まずは「狩り下り」見物に出発。

「狩下り」とは上流から下ってくる鵜舟といっしょに

川をくだりながら鵜が魚を捕まえる様子を

見るものである。

目的地までは手こぎではなくて、エンジンを轟かせて

船がはしる。

エンジンに近い場所に座ってしまったので

ややうるさかった。

おなかがすいてきたので、食事を始める。

まずは「あゆ雑炊」

ぜんぜん魚くさくなくってすごくおいしいっ。

みんなあっというまに平らげてしまった。

それにゆるりんさんが御前崎で買ってきてくださった

かつおのお刺身!

新鮮でおいしい。

ここでおなかがややまったりしてしまったが

ひきつづきお弁当を食べる。

アユの塩焼き他定番のおかずが並んでいた。

ご飯が少なくておかずの多いお弁当だった。

 

 

ここで船頭のおじさんからおもしろいことを教わる。

あゆの塩焼きの頭を川の中に入れると

魚が寄ってくるそうだ。

なんだか川を汚しているようで、あまり気が進まなかった。

最初はちいさめのあゆのヒレをためしに川に入れてみた。

「ぽちょん」

寄ってこない・・

船頭さんいわく

「小さいのは魚から見えない」

頭をまるごとほうり込んでみた。

「どぼん」

やはり寄ってこない。

しばらく目を離していたら魚の頭がなくなっていた。

よーく目をこらして川底を見てみたら

大きい魚がうようよ泳いでいた。

私たち「鵜飼いオフ一行」が川底の魚にワーワー騒いでいたら

向かいの鵜飼い観覧船のおじさんたちが

なんで騒いでいるのかたずねてきた。

事情を説明した。だいぶ出来上がっていたとなりの船のおじさんは

尾頭付きのアユのホネを一匹分

ドボンと川にほうり込んだ。

ぷかぷか浮かぶ魚のホネ・・

あまり美しいものではないですが

しばらくすると魚が川底まで運んでしまった。

ううっ共食いだ。

 

船頭のおじさんが塩焼きアユの頭に釣り針をつけて

糸をたらしておいたのですが、

それには見事!40センチくらいのよく太った

大物のコイがかかっていた。

やんやの大喝采!

写真撮影の後、にがした。

 

ここでコイの写真を載せたいところですが

現在写真が手元にはありません。

また後日いきさつを説明いたします。

ゆるりんさんのアルバムをご覧ください。(^^ゞ

 

ゆっくりと日が落ちてあたりが薄暗くなってきた。

三味線と踊りがにぎやかなお座敷船や花火やお酒の販売船が

鵜飼い観覧船の近くまでやってくる。

となりの船ではロケット花火が船の先頭から

激しいオレンジの炎を上げ飛び立ち

夕闇の中に一瞬で消えていく。

私たちはそのすぐ近くで

危なげながら手持ちの花火に興じる。

火種は蚊取り線香。

なかなか火がついてくれない。

花火TO花火で着火しないと面倒くさいことになるので、

大変いそがしい花火だ。

人数の割に花火の本数が多くて、

もてあまし気味になってきた。

近くにいたお子様たちにも興じてもらうことにした。

子供の親たちは、よろこんで花火に興じる

わが子の姿を写真におさめていた。

感謝の品として缶ビールをいただいた。

 

そんなことをしているうちに「狩下り」のかがり火が近づいてきた。

(つづく)

 

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2004.06.17

鵜飼オフ その6

 

最初小さく見えたかがり火も、だんだん大きく見えるようになってきた。

「狩下り」の鵜飼船についていく。

かがり火用の木材は

松やにが多く含まれていて、炎が消えにくいという理由で

赤松が使われているそうだ。

鵜に合わせたスピードで鵜飼い船が進んでいく。

かがり火の明かりで鵜の白い顔が浮かびあがる。

そしてすこし飛び上がっては、水の下に潜る。

その姿はペンギンのようである。

12羽の鵜、鵜匠、なか乗り、とも乗りが一体となり

あゆを獲っていく。12羽もつないでいるのに、綱が絡まる様子はない。

首か膨らんだ鵜は鵜匠に引き寄せられ

羽ばたきをしながらかごに魚をはき出している。

賢い鵜は、鵜匠の見えない所で、小さな魚ばかり捕り、

腹一杯になると、鵜匠の見える所に出て、大きな鮎を捕って、

鵜匠を喜ばせるそうだ。

 

「狩り下り」が終わり、今度は「総がらみ」を見るために

船が移動する。

6隻の船が一列に並び一斉にあゆを追う。

バシャバシャと

鵜が水に潜る音が聞こえてきた。

 

あっというまに終わってしまった。

もう一回・・

と思ったのは私だけではないと思う。

 

写真撮影に熱が入っていた私は

船から身を乗り出して写していた。

あどさんがカメラを川に落としそうだと心配してくださった。

結局鵜飼い写真は60枚くらい撮影した。

翌日、そのデータがとんでもないことになるなんて

この時点では想像もできなかったのであった。

 

かがり火の赤松は、ほぼ燃え尽きモードで

炎が小さくなっている。

鵜飼い船で後片付けをはじめているのが

ぼんやりと見えた。

木製の鵜飼い船の中には

かなり大量の水が入っているらしく

バケツで外へざはざばと汲み出していた。

 

大きな鵜が一羽、船の舳先にとまって休んでいた。

こっちを向いて私たちを見送ってくれているようだった。

(つづく)

 

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2004.06.18               

鵜飼オフ その7

 

とうとう下船の時刻になってしまった。

時間の経つのが早い早い。

宿のロビーで「鵜飼いオフ」解散となった。

みんなすっかり鵜飼いファンになっていたようだ。

朝から雨を心配していたのだけれど

そんなことはもうすっかり忘れてしまっていた。

 

宿に帰ると布団がしいてあり、このまま寝てしまいたかったけれど

せっかくの長良川温泉に入らないのはもったいないので

のろのろと1階の風呂にいく。

だれもいない 貸し切り状態

5分くらい、ぼんやりと湯につかっていたら

30人くらいのおばさまの団体がいっきにはいってきた。

ご想像通り、さっきの静寂は何だったのか。

というほど騒がしくなってしまった。

 

しかし15分もしないうちにおばさまたちは

全員とっととお風呂から上がってしまった。

あのすばやさには感心してしまった。

(私がのろいだけなのか?)

 

また静寂がおとずれたお風呂。

露天風呂にいってみた。

屋根付きの露天風呂は

天然温泉で、茶褐色の濁り湯。

体がよく温まった。

 

耳を澄ませると、雨の音が聞こえる。

それもかなり激しい。

鵜飼い終了後に降り出してくれて

天に感謝。

雨は一晩中降っていたようだった。

よく寝たのか寝ていないのかわからないまま

6時半にモーニングコールの電話が鳴った。

ゆっくりと起きて、テレビをつけた。

いつも家で見ているテレビ番組ではないので

めずらしくてつい見入ってしまう。

 

8時くらいに大広間に朝食を食べにいく。

愛想のいい仲居さんが、何も言わなくても

ご飯と味噌汁を素早く運んできた。

卵焼きにのり、冷やっこと定番の朝食のおかずが並ぶ。

おかずはすべて食べてしまった。

ちょっとおなかが苦しくなった。

 

部屋に戻り時計を見たら8時半。

今日はブチさんと岐阜公園にいく約束をしている。

約束の時間まではまだ時間がある。

ロビーでカメラを持ってうろうろしていたら

ホテルの従業員の方が

岐阜公園の地図と古い町並みの散策地図を持ってきてくださった。

古い町並み散策は20分くらいでできるそうだ。

 

ホテルの裏口から出たところがちょうど古い町並み通りである。

昨日は鵜飼いのことしか頭になくて

町並みなどは、ぜんぜん眼中になかったのですが

改めて見てみるとなかなか風情がある町並みだ。

実際に人が生活している家なので

カメラを向けることが躊躇されたのですが

心の中で「失礼します」と言いながら

シャッターを何回か切らしてもらった。

 

川原町郵便局

 

その日はちょうどゴミの集収日だったらしくて

各家庭の家の前には、ゴミ袋が出されていた。

ゴミ袋が写ってしまっては

風情もへったくれもないので

気をつけた。(笑)

(つづく)

 

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2004.06.19

鵜飼オフ その8

今回は川原町界隈の写真をご覧ください。

百聞は一見にしかず。(笑) 

  

昨日もUPしましたが、郵便局 レトロなポスト

 

格子が美しい住宅

 

粋な黒塀

 

小さな秋葉さん(火の用心の神様)を屋根にのせた家  

エアコンの室外機も格子で目隠し

 

秋葉さんをアップで   きょうも火の用心

 

石の橋 灯篭も石製

古そうな橋でしたが、車も通っていた。

 

鵜飼観覧船のりばのとなりのホテルの格子

この写真の右方向に鵜飼観覧船のりばがある。

鵜飼観覧船待合所    以前は民家だったそうだ。

 

鵜飼観覧船待合所の道をはさんで左にあったトイレの壁画

 

夕方まで出番を待つ鵜飼観覧船

 

(つづく)

 

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2004.06.20

鵜飼オフ その9

 

古い町並み散策を終え

ホテルへ帰ってブチさんからの連絡を待つ。

9時半くらいに連絡があり

長良橋のバス停に向う。

バスはすぐに到着しブチさんが降りてきた。

岐阜公園はバス停から非常に近くて

広い道から少し入ると、たくさんの木々が生い茂る

別天地だ。

深呼吸をすると気持ちいい。

 

ここでホテルでもらった地図を広げる。

ロープウエー乗り場の場所を確認した。

 

「田楽を食べよう」

とブチさんが言った。

私はおなかいっぱいだったのだけれど

食べたことがないし、なんだかおいしそうな感じだったので

「とふ田楽」というのをいただくことにした。

「とふ田楽」 = とうふ田楽

であった。

このあたりではそう呼ぶのだろう。

3センチX7センチX1.5センチ

くらいのお豆腐を串にさして

八丁味噌と山椒で味付けして焼いたものだった。

おなかが空いていなくてもおいしくておなかに入った。

遠い昔、織田信長公も食したのだろうか。 

 
 とふ田楽の図 
 

金華山ロープウェーに乗る。

ホテルでいただいた岐阜公園の地図は

ロープウェーの割引券まで付いているという

気の利いた地図であった。金華山ロープウェーでリス村をめざす。

ロープウェーの乗客は月曜なので少なく

私たち二人以外のお客さんは

おばさまの団体が3名。

ガイドさん付きのロープウェーだった。

どんどん上昇して

きのう鵜飼を見た長良川や陸上競技場が見えてきた。

すぐ足元には原生林のような森が広がっていた。

きのう長良川から見た岐阜城を思い出した。

最初見たときの感想。

えっ なんであんな高い山のてっぺんにお城があるの?

だった。

実は自分の住んでいる市にもお城がある。

子供の頃お城の近くに住んでいて

お城とはこのくらいの高さにあるものだ。

というわけのわからない固定観念が

しみついているようだ。

 

高いところがあまりとくいではない私の

ひざに違和感を感じ始めた頃

ロープウェーは、無事到着した。

(つづく)

 

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2004.06.22

鵜飼オフ その10

 

金華山のリスは昭和11年に何かの博覧会の見世物のために

よそから連れてこられたリスの子孫らしい。

食べ物の豊富な金華山に逃げ出し繁殖した。

その当時は生態系のことは、考えていなかったのだろう。

増えすぎて嫌われたら、なにも知らず連れてこられた

リスがあまりにもかわいそうなので

人間の責任としてリス村で隔離保護しているのだと思う。

 

ロープウェーの出口のすぐ右にリス村はあった。

小さくて古い建物だった。

入り口におじさんが座っていた。

入場料を払ったら皮の手袋を貸してくれた。

まずこの革の手袋のうえに

係りの人がエサをのせる。

そうするとそのエサにつられてリスちゃんが

寄ってくる。

そこで、手乗りリスが完成する。

リスの爪はふつうに手に乗っている場合は

ぜんぜん痛くない。

肌に直接触れているリスの足の裏から

あたたかさが伝わってきた。

しろりーの足の温かさを思い出した。

 

係りの人は

「リスを手に乗せたまま歩き回ってください。」

と言った。

せまいリス村でしたが、ブチさんと私の貸し切り状態。

気が付くとブチさんにリスが5匹くらい乗っていた。

台湾リスは体長50センチくらいで

重さは1キロ以上はあるだろう。

ブチさん重たそう。

私も旅行の荷物をたくさん肩に掛けて

左手にリス2匹、右手にカメラで

よたよたしていた。

左手のリスを右手のカメラで撮影するのは

近すぎてピントがなかなかあわない。

ブチさんと私

相手の手に乗っている

リスを撮影したほうが写しやすい

ということに気が付く。

 

真ん中に金網で囲われた木の箱があった。

中にシマリスがいた。

台湾リスの5分の1くらいの大きさである。

ケンカしたら絶対負けそうだから

箱に入れられているのだろうか。

シマリスにはえさをあげられない。

なぜシマリスだけ隔離してあるのか

本当の理由を聞きたかったけど、

台湾リスの相手をするのが忙しく

聞くのを忘れてしまった。

 

知らない間にまわりのリスの数が増えていた。

リス村のおじさんが集合をかけたのにちがいない。

眠たそうにしているものもいたが、

すきあらば、手や肩に乗ってやろうという

意欲まんまんのリスたちもたくさんいた。

おおきな瞳をきらきらさせて

こちらを見ている。

ちいさめの台湾リスがいた。

手に乗せようとしたけれど

乗ってくれない。

おじさんが言うには

「子供だからまだ人間に慣れていない

大きくなるにつれ、先輩リスのまねをして

上手に人の手からエサを食べるようになる。」

そうか・・

そういえば手に乗ってくるのは

でっかいオトナのリスばかりである。

 

係りのひとが2センチ角にきったパンをたくさんもってきた。

リスちゃんたちはいっせいに走り寄る。

パンを一個ずつ手に持ち一生懸命食べる。

その姿はリスにとってはあたりまえの姿なのだけれど

やはり人間をとりこにする。

おおげさかもしれないけど・・

 

リスの写真を撮影しまくりで、

16MBのメモリーカードがいっぱいになってしまった。

 

リスのパンを食べる姿に夢中になっている間に

他のお客さんが入場していた。

母親と祖母らしき人に連れられた男の子がひとり。

子供は大きなリスを怖がっているようだ

しかし親や係りの人の励ましで

なんとかリスから逃げずにいるようだ。

以下、写真をお楽しみください。 

 

 看板の上のリスは生きてます(笑)

イラストはシマリスっぽいけどつっこまないでおこう。

 

手乗り台湾リス

 

カゴ入りシマリス

 

パンだ パンだ~

 

シングルでパン

 

デュエットでパンパン

 

一匹だけくるみに夢中!

 

リス村のおふれ書?

(つづく)

 

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2004.06.24

 

鵜飼オフ その11

 

リスを満喫してリス村をあとにした。

りす村を出たところにトイレがあった。

リスちゃん同士、私の腕のうえでケンカしたさいに

ひっかかれてできたキズを洗った。

そんなに深い傷ではなかったので帰って3日もすれば

治ってしまった。

 

リス村からさらに上に上がったところに岐阜城がある。

私は子供の頃

お城というものは、昔そこをかつておさめていた城主や

その城を作った人々の魂がいつまでもそこに残っているものだと

よく聞かされていた。

岐阜城の天守閣は当時のものはすでになくなっているらしい。

しかし戦国時代の人たちの御霊が存在するかもしれない。

リス村で楽しい思いをさせてもらったので

昔、この金華山にいた人たちのことを少しでも思ってあげなければなぁ。

などといろいろ考えたけれど

結局、雨上がりの蒸し暑さに勝てず

ロープウェーのりばに向ってしまったのであった。(ごめんなさいー) 

 

ロープウェィからの眺め

 

ロープウェイで下界?へ降りた。

駅にはみやげものが溢れている。

どういうわけか飛騨高山の文字が躍るさるぼぼがたくさん売られていた。

飛騨高山キティもあった。

鵜飼キティがあったら買おうと思ったけど、なかった。

ここは高山市じゃないのに・・

おなじ岐阜県だから許されるのだろうか(笑)

それではここ金華山にふさわしいおみやげはなにかと探してみた。

やっぱり戦国武将の肖像画付きトランプか。

負けたら首をとられそうでコワイ。(買わなかったけど/笑)

ロープウェイの駅の待合所にはたくさんの人が座っていた。

それを横目で見ながら外に出た。

外は明るいくもり空で蒸し暑かった。

 

月曜日なのに結構人がきていた。

すずしげな池があった。

ハトが水浴びをしていた。

カルガモが泳いでいた。

あやしそうな人もいた。(笑)

リスとハトとカルガモを激写しすぎて

カメラのメモリーカードがいっぱいになってしまった。

 

池から少し歩いたところに

織田信長公が住んでいたところの門と

若き日の織田信長公の石像があった。

写真を撮りたかったけれど撮れない。

きのうの鵜飼いを写したメモリーカードに

まだ空きがあったことを思い出す。

(思い出さなくてもいいのに)

そのメモリーカードをカメラに入れてみた

カメラが認識しているのでしばらく待つ。

急にカメラが動かなくなった。

なぜだ。わからん。

電池切れか?

待てども待てども反応がないので

一回OFFにしてみる。

もう一度ONにしてみた。

電池切れなら動かないはずだ。

ところが動いた。

「?」な顔をしていると

カメラのモニターが「フォーマット」という悪魔のような

メッセージを表示していた。

 

帰ってから思い付いたことですが

織田信長公のたたりではないか。

(考えすぎだっちゅうの by もう1人の自分)

鵜飼いの写真データは現在

東京港区の某所に送って

修正可能かどうか見てもらっている。

修正できる確立は75%だそうだ。(祈)

 

やや落ち込みながら帰りのバスの時間を見に行く。

まだ時間があった。

仕方ないのでさらに岐阜公園内を歩く。

雨は降りそうだけど落ちてこない。

ブチさんが持ってきてくれた傘をほとんどぬらさないまま

帰りのバスの時間となった。

 

ここからは岐阜公園の写真をどうぞ

 

すがすがしい初夏の「信長の庭」 美しい苔をつけた木

スズメいました。 カメラ警戒中

灰二引の美しいハト(レース鳩風)

 

 

若き日の織田信長公の像

 

(つづく)

 

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2004.06.25

 

鵜飼オフ その12

 

なぜ織田信長公の石像の写真があるのかというと

リス村の撮り損じ分の写真をカメラで削除して

メモリーカードの空きを数枚分だけ作ったのです。 

 

と、思ったのは私。(笑)

 

気をとりなおして・・写真をどうぞっ

 

 

カルガモの向かう先は

 

カエルさんでした(笑)

 

 

水浴び中のハト発見

 左から ハトA ハトB ハトC

 

カメラに気づく3羽    

      ハトA:見張るぞ

 

ハトB:こらっ 写すんじゃないっ (とにらむ)

ハトA:引き続き見張る

ハトC: ・・・・・

 

ハトB:ゆるさんぞ~ (アタック!)

ハトA:引き続き見張る

ハトC:あぁ~いい水加減だ

 

 

以上、岐阜公園のゆかいな鳥たちでした。

ハトの会話はフィクションです。(あたりまえ/笑)

 

(つづく)

 

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2004.06.26

 

鵜飼オフ その13

 

バスがやってきた。

ブチさんも岐阜駅まで一緒にいってくれるので助かる。

私にとって路線バスに乗るということは珍しく

ひとつのイベントである。

なぜなら

私の家の前の道路にも循環バスが来るのだが

一日に6本くらいしかない。

非常に不便なので利用できない状況だ。

 

バスは空いていた。

しかし岐阜駅に近づくに連れお客さんは増えていく。

ブチさんと話しているうちに岐阜駅に到着した。

雨が少し落ちてきたようだ。

 

5分くらい歩くと岐阜駅だ。

昨日到着したときはバス乗り場を探すのに夢中で

JR岐阜駅の中をよく見ていなかったのだけど

今日見てみるとかなりたくさんの店があった。

二人でうろうろする。

おみやげを買った後、上の階にある

いろいろなものを作っている作家さんたちが

自分の作品を展示販売しているギャラリーを散策した。

 

岐阜駅でゆるりんさんからメールが入る。

名古屋駅までげんさんをつれて見送りに来てくれるそうだ。

来たときと同じ特急しらさぎで名古屋に向う。

しらさぎの出発時間が近づいてきた。

ブチさんとの再会を願って、岐阜駅を立った。

特急しらさぎは来たときと同様がらがらだった。

車掌さんが特急券をチェックにきた。

回収はせずにスタンプを押していった。

これならよその区間の特急券を回収してしまうという

あやまちは起こらない。

窓の外を見ながらいろいろなことを思い出しているうちに

名古屋駅に到着した。

 

10分後くらいに乗り換えの新幹線のぞみがやってくる。

しかし、名古屋駅で行きたいところがある。

だから約一時間後にくるのぞみに乗ることにしている。

中央コンコースにある

「ボンボヤージュ」という喫茶で

「シャチボン」というお菓子を食べ

「ボンミッソ」というロールケーキを

おみやげに買うという自分へのコマンド(指令)だ。(笑)

 

まず中央コンコースをさがす。

駅の人にそれはどこか聞いた。

この改札を出た前の通りが

すべて中央コンコースです。

と教えてくれた。

ひっ広い・・

とりあえず改札を出る。中央コンコースに出た。

ボンボヤージュより先に

ゆるりんさんとの待ち合わせ場所を

見つけておかなければならないことに気が付く。

左を見たら駅から外への出口が見えた。

「新幹線乗り場」と言う看板も見えたので

とりあえず左に行った。

つきあたりの出口にはたしか

「太閤通口」って書いてあったと思う。

すぐそばに新幹線ののりばの改札があった。

ゆるりんさんは「西口」で待っていると

メールが入った。

ここは西っぽいけど表示は「太閤通口」

ゆるりんさんにメールで確認するとここであっているらしい。

待ち合わせ場所がわかったので

これでこころおきなくボンボヤージュ探しに

集中できる。

また中央コンコースのもと来た道を戻った。

途中地下街への入り口があり

たくさんの人が地下へと足をはこんでいた。

私も何があるのか行きたい衝動にかられたが

時間がないのでやめた。

しばらく進んでみると

人のたくさん入った喫茶店が目に入った。

看板を見たら「ボンボヤージュ」

ここだ

あっけなく見つかったのだった。

店の方向に一歩足を踏み出した瞬間

店の外にたっていた店員さんが

「何名様ですか?おタバコはお吸いになりますか?」

とタイミングよくテンポよく聞いてきた。

私はすんなりと店に入ることができた。

はいってすぐメニューも見ずに、いきなり

「シャチボンくださいっ」

というのが、なんかはずかしかったので

わざとらしく、しばらくメニューを見てから

シャチボンと紅茶とボンミッソを注文した。

(つづく)

 

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2004.06.27

 

鵜飼オフ その14

 

シャチボンが運ばれてくる間

なんとなく周りを見回してみた。

まわりはいかにも出張サラリーマンという風情の人たちが

標準語で会話していた。

紅茶の茶こしが、回転するタイプのもので

はじめは使い方がわからずに

ぐるぐる回してしまった。

そしてついに シャチボンを食べた。

細工はなかなかのものである。

味はちょっと濃いめのシュークリームといった感じであった。 

 

 

 ボンボヤージュのシャチで「シャチボン」

「ボンボヤージュ」は良い旅をという意味だから

ボンは「良い」という意味なのだろう。

直訳すると「シャチは良い」というお菓子であった。

(直訳しなくていいって・・by もう1人の自分/笑)

 

コマンドを果たし(笑)ボンボヤージュを後にした。

約束の時間まであと5分・・

太閤通口へ急ぐ。

新幹線乗り場の付近には

警察官が「POLICE」と書かれた

お立ち台のうえに立って仕事をしていた。

何人もの警察官がいた。

浜崎あゆみ風メイクの女子高校生が

制服姿で歩いているのを見つけ

「学校は?」

と質問していた。

こんなにたくさんの警察官が駅にいるなんて

なんか特別な事件があったのか

緊張してしまうほどだった。

これが日常の名古屋駅なのでしょうか。

都会だ。

 

名古屋駅から外に出た。

すごいタクシーの量だ。

道が広くて向こうがよく見えないほどだ。

車が渦を巻くようにのろのろ走っている。

都会だ。

ゆるりんさんは、車でくるといっていたけど、

止めるところはどこにもない・・

会えるのかどうか不安になりながら

タクシー溢れる車道のほうばかり見ていた。

そのとき

右のほうから私を呼ぶ声がした。

ゆるりんさんがげんさんを連れ、手を振っている。

車は地下駐車場に停めて来ていた。

 

自分の住んでいる市にも駅前に地下駐車場はあるのだが

ちょっとだけの用のときには、駅前に止めさせてもらっている。

タクシーなんていつも10台もいないと思う。

自分のなかに潜む「イナカ度」の高さを

ここで改めて認識するのであった。(笑)

 

げんさーん!と言いながらげんさんを触ろうとする私。

初対面のげんさんは目を大きくして

「だれっだれ この人」

と言う感じで、ゆるりんさんのほうに行こうとする。

げんさんは私が思っていたより大きくて毛がふさふさしていた。

やっぱり近くで見ても14才にはとても見えない若々しさだ。

げんさんは迷惑していたかもしれないけど

触りまわっていたら、背後で声がした。

「かわいい ー 私、こういう犬が好きー」

通りすがりのおばさん すっかりげんさんが気に入ったようだ。

げんさんについて、ゆるりんさんにいろいろ質問している。

その周辺にいたほかのおばさんやおじさんも熱いまなざしを向けている。

みんなげんさんに興味があるようだ。

記念写真を撮っている合間にもいろいろと話し掛けてくるおばさん。

向こうへ行く気配はない。(笑)

 

そんなことをしているうちに、新幹線の出発の時刻が近づいてきた。

(つづく)

 

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2004.06.28

 

鵜飼オフ その15

 

ゆるりんさんとげんさんとげんさんファンのおばさんに見送られて

新幹線乗り場へと向った。

5号車のりばで待つこと数分、

のぞみ700系が滑るように入ってきた。

といっても、メールの返事を打っていたので

カモノハシの正面顔を見逃してしまった。

ゆっくりと乗車した。

車内は、やはりほぼ満員。

前日に窓際の指定をとっていた。

3列シートの窓際で

真ん中と通路がわには

すでに人が乗車していた。

そうなると窓際の自分の席から

上に荷物を上げるのが非常に困難になる。

真ん中の男性の方が全部荷物を上げてくださり

助かった。

のぞみ700系の車内は明るくて広い感じがする。

内装の色のせいだろう。

 

発車してしばらくたった頃

木曽川、長良川、揖斐川が

続けさまに車窓に現れた。

大きな川がこんなにたくさんの

水をたたえて流れている。

水が豊かでうらやましい。

 

「おもしろうて やがて悲しき 鵜飼かな」

という松尾芭蕉の有名な句がある。

これの意味を考えてみた。

おもしろうて はわかる

でもなぜ「やがて悲しく」なるのか・・

鵜が魚を捕るのがおもしろいのだが

あとで鵜から魚を吐き出させているのを見て

悲しくなった。

という芭蕉さんの鵜飼に対する

ネガティブな感想だろう。

芭蕉さんが思ったことを率直に表現したものに

あれこれいう権利はもちろん私にはない。

しかし鵜匠さんの話によれば

鵜飼は、鵜の首をしめて

魚を吐き出させているのではなくて

鵜の首の皮が伸びないようにすることにより

捕まえた魚がのどに溜まるようにしておいて

たくさん溜まったところで外に出している。

といった感じだ。

首に付けたひもにはある程度の余裕があり

小さい魚はすべてのどをとおって鵜のおやつとなる。

鵜を引き寄せるときには、胴に結わえてある紐を

引っ張るので首が絞まることはない。

 

芭蕉さんの鵜飼の誤解。

 

今からよみがえって、

もういちど鵜匠さんの前説を聞いてから

見てほしい。

そして新作はポシティブな句であってほしい。

 

15時57分 岡山駅に到着した。

あと一時間少しでこの楽しかった旅も終わる。

次の乗り換え時間が7分のため

1番線から11番線(瀬戸大橋線)のホームまで

急いだ。

 

ブチさん、ゆるりんさん、あどさん

日が押し迫ってから出かけた私に

つきあってくださいまして、どうもありがとうございました。

鵜飼いには、また行きましょうね。

ブチさんは二日もつき合わせてしまいました。

パソコンが不調でたいへんなときに申し訳なかったです。

またよかったら香川にもいらしてください。

笑っちゃうほど公共交通機関の便が悪いところですけど

できるかぎりサポートいたします。

 

またみなさんとお会いできることを願って

この鵜飼オフレポートを終わりたいと思います。

 

(終わり)

 

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